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私的日本百景〜銀座文化跡地〜
私的日本百景〜銀座文化跡地〜

初めて1人で映画館に行ったのは、確か高校1年のときだった。

当時はジェームス・ディーンに取り憑かれていた。3本の主演映画はもちろんビデオで見ていたし、彼に関するドキュメンタリーや書籍も片っ端から見ていた。カジュアル・ショップで売っていた千円かそこらの安っぽいジェームス・ディーンのプリントTシャツは、毎日着ていた。毎日だから少なくとも7着はもっていただろう。

そんなある日、授業が午前中のみで午後は休みだったのだが、自宅とは逆方向の電車に乗り千代田線で日比谷へ向かった。

目的地は銀座文化という映画館。初めてで場所もよく分かっていなかった上に、上映開始時間が迫っていて焦った焦った。制服姿で必死に走ってなんとか間に合った。

上映作品はジェームス・ディーンの『理由なき反抗』。

これが自分の1人映画初体験。
銀座文化とは山野楽器の裏手にあったいわゆる名画座で、『理由なき反抗』を見た後も随分とお世話になった。

『ジャイアンツ』、『道』、『家族の肖像』、『赤い河』、『アラビアのロレンス』に『ドクトル・ジバゴ』などなど、リアルタイムで知らなかった名作の数々を劇場で見ることが出来た。

ある意味自分にとっては高校よりも銀座文化の方が学校だった。

やがて時は経ち、銀座文化は隣接していたミニ・シアター、シネスイッチ銀座に吸収され、シネスイッチ銀座2として生まれ変わった。

クラシック作品をいつでもスクリーンで見ることの出来た映画館の終焉は、今考えるとそれも歴史だったのかもしれない。



ちなみに、シネスイッチ銀座は大好きな劇場だ。300人くらいのキャパシティなのに、2階スタンド席がある造りが贅沢感を味あわせてくれるのだ。

ミニ・シアターの2階スタンド席といえば、渋谷のライズXがある。ここはなんと、たった40人のキャパシティなのに2階席がある。ビルの構造上、狭く縦長なスペースに無理やり映画館を造っちゃった感があり、ある意味その芸術的空間を見るだけでも訪れる価値があると思う。もちろん早めに行って2階スタンド席をゲットし、スクリーンを見下ろしてもらいたい。

話が逸れたが、その後もシネスイッチ銀座2に足を運んでいて、もちろんその度に、名画座銀座文化劇場の面影を重ね合わせるのである。

形あるものにはいつか終わりが来る。だから記憶は宝物なのである。

文=Dr.K
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