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私的日本百景〜デパート屋上遊園〜
町田東急百貨店屋上プラネタリウム閉鎖の看板

子供の頃の休日といえば、よく父親がデパートに買い物に行くのに付いていったものだ。デパートでまず楽しみだったのが、おもちゃ売り場を覗くことだ。テレビゲームが遊びの主流になる以前のおもちゃ売り場というのは、今よりずっと広かったのだ。

人生ゲームなどのボードゲームがブームで、我が家にも『お化け屋敷ゲーム』と『少林寺必殺拳ゲーム』があった。レゴ、ダイヤブロック、ゾイド(知ってるかな?)などの組み立て系おもちゃや、アニメや特撮のロボットの超合金、ラジコンなど多種多様な、かさ張るおもちゃが多かったから、売り場も広かったように思える。ちなみに我が家は大ブームだったガンプラが禁止だった。理由は、組み立てに使うセメダインの匂いを嗅ぐと馬鹿になるからと。

次のお楽しみは、洋食、中華、和食となんでもある食堂での食事だ。なんでもあるのだけれど、自分の注文するものは選ぶまでもなく、お子様ランチと決まっていた。チキンライスに国旗が立っている様なやつだ。少食だったので、すぐお腹いっぱいになりよく残したが、残したものはいつも全部父親が食べて片付けた。そのせいか今では自分が、人の残したものも頂いて全部きれいに食べてしまうようになった。
そしてなんといってもデパートに来たら、屋上に行かなくては。デパートの屋上には、遊園地、金魚屋、ソフトクリームなどの軽食スタンド、野外ステージでのスーパーヒーロー・ショーなどなど、実にバラエティに富んだ楽しみがあった。

遊園地といっても、六本木のドンキホーテの屋上に作られたような絶叫マシーンではなく、アスレチックや、百円玉を入れると恐ろしくのんびりとしたロデオ・ボーイのような動きをする遊具、またがってハンドルを自分で操作して動かす熊やパンダなどがあった。

町田東急百貨店屋上最大の売りは、プラネタリウムだった。

椅子の背もたれをぐっと倒し、輝く無数の星に吸い込まれる。ナビゲーターのささやくようなウイットに富んだ語りに癒され、ロマンに溢れた星座の神話に聞き入る。

やがて東の空から太陽が昇り、場内がうっすらと明るくなると、なんとも名残り惜しい気持ちになる。

それからはしばらくの間、遥かな星の世界の虜だ。

たった数百円の入場料で、子供から大人まで日常を忘れさせるプラネタリウムは、上質のエンターテイメントだ。あのナビゲーターは尊敬に値する。

久々に町田東急の屋上に上がろうとしてみた。そこにはプラネタリウム閉鎖の看板が出ていた。

ならばと小田急デパートへ行き、レストラン街から螺旋階段を登り、屋上に出てみる。そこには一切の遊具も軽食スタンドも無く、ただただだだっ広いスペースがお日様に照らされているだけであった。

もはやここも夢のあとと化してしまったのであろうか。ああ夢のあと。

文=Dr.K
私的日本百景〜デパート屋上遊園〜
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