カルガリーに来て2週間が経ち、ようやくアパートを借りることが出来た。場所はロッキー山脈からカルガリーへ雪解け水を運ぶボウ川を挟み、ダウンタウンの対岸に位置するサニー・サイド地区。職場のあるダウンタウンへは徒歩でも20分程と、カルガリーの代官山とも言われるこの閑静な住宅街にアパートを借りられたのは幸運だった。
しかし、3年振りに生活するカルガリーは、2000年代初頭とは激変していた。
カルガリーへ移住してくる人々が激増し、街が巨大化。飛行機の窓から街を見下ろせば、郊外へと街が広がっているのが分かるほどだ。バブルで物価も高騰。家賃など1.5倍は上がっている。交通機関もどんどん発達し、地下鉄も建設中だという。人口は軽く100万を超えただろう。
治安が良く、クリーンであるというのが街の自慢だったが、それも今では通用しそうもない。ギャングの抗争や発砲事件、殺人事件なども多発しているという。
う〜ん、トロントやモントリオールのような大都市にはないカルガリーの良さが失われてしまっては、経済の発展も喜んではいられないよ。
それでも、プロレス世界遺産カルガリーへの思いは変わらない。
この街で生きるということは、プロレスの歴史を生きるということ。
ロッキー山脈から吹き下ろす風は、プロレスの風なのだ。
さあ、このサニー・サイドの、家具もベッドも何もないアパートから始めよう。
文=Dr.K
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