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修正ペン
ドローイングしているところを人にみられたくない。なにを描いているのか描きだしたのか自分でも判らない時があるし、きっと他人が観ていて欠伸がとまらない。なにかスマートに落書きする人がいる。それでいて人を引き付ける。正直、あれに憧れる。

線を1本スーと引く。電話中の小粋なイギリス人の悪戯描きのように薄く震えるような線を引いてみても筆圧の強い自分が描いたそれはただただ青っ洟をたらした餓鬼のイタズラ描きのように薄汚い。
何本も線を重ねたりしているうちになにか、何がなんだかわからない不吉な塊になってしまう。何度もやりなおすのに鉛筆ならば消しゴムを使えばいいけれど、鉛筆はモヤッとして古臭かったり、手の側面が黒くなって汚い画用紙が余計汚くなったりして嫌いなので、ボールペンやマジックを使い、修正ペンで描いては消し描いては消しという恐ろしくハイリスクな落書きを繰り返しているうち、これが版画のようなゴリゴリ感がでる。匂いはひどい。体には有害。目の下がなにかピクピクとしてくる。いつも手には白い変な汚れが付いていて、そのまま液が足りなくなって焦りながらコンビニに買いに行き、お釣りを貰う時などはちょっと申し訳ない。でもぼくは修正液の驚くべき効果を知った 。

極細修正ペンでなくてはならない。黒いボールペンを必死こいて1本使い、画用紙をひたすら塗りつぶす。そしてそのうえから極細の修正ペンの先っちょと液を出す量をうまく微調整しながらゴツゴツの質感をだし、根気よく時間をかけて被せていく。

この下地が完成するとこの上から絵を描いていく。修正液が固まった上からボールペンを擦るので恐ろしくカスがでる。絨毯は白い粉まみれになる。こびりついてとれなくなる。テーブルにサランラップを敷くことを忘れてはならない。できればマスクもしたほうが良いような気もするが、まだしたことはない。ボールペンは0.5〜1.6までを使い分ける。使い分けるといってもその方針は一定しているわけでなく、はっきりいって気分次第だ。それぞれの濃さで上から被せた修正液の色気というか効果が変わってくる。気がする。

ここまでやってきて最近気が付いたことがある。museのカラーボードだ。
これを使えばなにも腕を引き攣らせながらボールペンの芯を一本使って、白い画用紙を塗りつぶす必要はなかったのだ。というか、単に黒い画用紙を使えばよかったではないか。
いや、違う。ボールペンを使って塗った下地だからこそのこのゴリゴリ感なのだ。そう無理やり自分に言い聞かせながら、画材店で恐る恐るmuseのブラックボードを買ってやってみるとこれがまた問題なくいい感じだ。
ぼくの挑戦は続く。


文=長谷川リョー
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